「雨の日、駐車場が泥だらけで玄関まで汚れてしまう…」「毎年の雑草抜きが大変で、もっと手入れを楽にしたい…」「新車を買ったから、きちんとしたコンクリートの駐車場にしたい」。
福岡にお住まいで、このようなお悩みを抱えている方は多いのではないでしょうか。
毎日の車の出し入れや、家の周りのメンテナンスは、積み重なると大きなストレスになりますよね。そんなお悩みを一挙に解決できるのが、駐車場の「土間コンクリート工事」です。
しかし、いざリフォームを考えたときに一番気になるのが、「一体いくらかかるのか?」という費用の問題でしょう。「相場がわからないから業者に連絡しづらい」「見積もりを取ったら高額請求されるのではないか」と不安に思う方も少なくありません。
この記事では、土間コンクリート工事の費用相場を包み隠さず公開します。単なる概算だけでなく、見積もりの内訳や、プロだからこそ知っている「工事費用を安く抑えるための賢いコツ」まで、具体的に解説していきます。
専門的な知識がなくても大丈夫です。この記事を読み終える頃には、適正価格を理解し、自信を持ってリフォームの一歩を踏み出せるようになっているはずです。福岡での快適なカーライフを実現するために、ぜひ最後までお付き合いください。
土間コンクリート工事の費用相場【福岡県版】

まずは、皆さんが最も知りたい「費用の目安」について解説します。
インターネット上で検索すると、全国平均の価格が出てくることが多いですが、工事費用は地域の人件費や残土処分のコストによって変動します。
ここでは、福岡県内(福岡市および近郊)で土間コンクリート工事を行う場合の、リアルな相場観をお伝えします。
1平米あたりの単価相場
土間コンクリートの工事費用を考える際、基本となるのが「1平米(㎡)あたりの単価」です。一般的に、施工面積が広くなればなるほど、1平米あたりの単価は割安になっていきます。
| 施工面積 | 1平米あたりの単価目安 | 備考 |
|---|---|---|
| 10㎡未満(狭小) | 15,000円 ~ 20,000円 | 機械が入らない場合、手作業となり割高になる傾向があります。 |
| 10㎡ ~ 30㎡(標準) | 10,000円 ~ 15,000円 | 一般的な駐車場1台~2台分の広さです。 |
| 30㎡以上(広め) | 8,000円 ~ 12,000円 | 広い面積を一度に施工することで、効率が上がり単価が下がります。 |
この単価には、基本的に「コンクリートの材料費」と「施工の手間賃(人件費)」が含まれていますが、現在の地面の状況(土なのか、既に砂利があるのか)によって、掘削費用や残土処分費が別途加算されることがほとんどです。
あくまで「コンクリートを打つ」ためのベースとなる金額として捉えてください。
駐車場1台分・2台分の総額目安
平米単価だけではイメージしづらいため、一般的な駐車場の広さに換算して、工事総額の目安を見てみましょう。ここでは、掘削工事や残土処分費も含めた「リフォーム総額」の目安を提示します。
駐車場1台分(約15㎡)の場合
費用目安:約18万円 ~ 25万円(税別)
普通乗用車1台を停めるのに必要なスペースは約15平米(幅2.5m × 奥行き6.0m程度)です。
この規模の工事では、重機を使用する回送費などの固定費が、面積に対して割高に感じられるかもしれません。
しかし、耐久性の高いしっかりとした駐車場を作るための最低限の投資と言えます。
駐車場2台分(約30㎡)の場合
費用目安:約30万円 ~ 45万円(税別)
車2台分のスペースになると、面積が倍になるため総額は上がりますが、1台あたりで見るとコストパフォーマンスは良くなります。
将来的に車が増える可能性がある場合や、来客用スペースを確保したい場合は、2台分まとめて施工することをおすすめします。
新築外構とリフォームの違い
土間コンクリート工事は、新築時に行うか、既存の住宅のリフォームとして行うかで費用が変わることがあります。
- 新築外構の場合: 建物本体の工事と合わせて重機が入っていることが多く、整地がある程度済んでいる場合、費用が抑えられることがあります。
- リフォームの場合: 既に住んでいる状態での工事となるため、水道メーターや雨水マスの高さ調整(嵩上げ)が必要になったり、既存の植栽やブロック塀の撤去が必要になったりと、付帯工事費が発生するケースがあります。
特に福岡市内などの住宅密集地では、工事車両を停めるスペースの確保や、隣家への配慮も重要になります。
見積もりの内訳を完全解説!何に費用がかかるの?

「土間コンクリートって、ただセメントを流すだけじゃないの?」と思われる方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、長く使ってもひび割れず、車のような重量物を支え続けるためには、見えない部分の基礎工事が非常に重要です。
ここでは、見積書によく出てくる項目の意味と、それがなぜ必要なのかを詳しく解説します。
これを知っておくことで、他社の見積もりが適正かどうかを見極めることができるようになります。
1. 鋤取り(すきとり)・掘削工事
まず最初に行うのが、コンクリートを流す厚みの分だけ、今の地面の土を削り取る作業です。これを「鋤取り(すきとり)」と呼びます。
駐車場用の土間コンクリートは、通常10cm以上の厚みが必要です。さらにその下に砕石(さいせき)を敷くため、合計で地面から20cm程度掘り下げる必要があります。
この作業は重機(ユンボ)を使って行いますが、狭い場所で重機が入れない場合は手掘りとなり、費用が割高になることがあります。
2. 残土処分費(ざんどしょぶんひ)
掘削で出た土は、敷地内に撒いて処理できれば無料ですが、ほとんどの場合はトラックで運び出し、処分場へ捨てる必要があります。これが「残土処分費」です。
実は、この残土処分費が近年高騰しています。福岡エリアでも、処分場の受け入れ価格が上昇傾向にあります。
見積もり金額の2割程度を占めることも珍しくありませんが、不法投棄を防ぐためにも、適正なルートで処理する業者を選ぶことが重要です。
3. 砕石敷き(さいせきじき)・転圧(てんあつ)
掘った地面の上に、「クラッシャーラン」と呼ばれる砕石を敷き詰め、転圧機(プレートやランマー)を使って強く締め固めます。これを「路盤(ろばん)を作る」と言います。
この工程が最も重要と言っても過言ではありません。もしこの地盤固めが不十分だと、コンクリートを打った後に地面が沈下し、大きな空洞ができたり、コンクリートがバキバキに割れたりする原因になります。見えなくなる部分だからこそ、手抜き工事が許されない工程です。
4. 型枠設置(かたわくせっち)
コンクリートを流し込む範囲を決めるため、木材や金属の板で枠を作ります。これを「型枠」と言います。コンクリートは液体状で運ばれてくるため、この枠がないとダラダラと流れ出してしまいます。
また、美しい仕上がりにするために、コンクリートの高さや勾配(水勾配)をこの段階でミリ単位で調整します。水たまりができない駐車場にするためには、この型枠設置の技術が問われます。
5. ワイヤーメッシュ(溶接金網)
コンクリートの中に、鉄製の網(ワイヤーメッシュ)を入れます。コンクリートは「圧縮される力」には非常に強いですが、「引っ張られる力」には弱いという性質があります。
気温の変化による膨張・収縮や、車の重みでコンクリートが引っ張られたときに、ひび割れ(クラック)が入るのを防ぐために、この鉄筋が必要不可欠です。
コストカットのためにこのメッシュを省く悪質な業者も存在しますが、数年後の耐久性に雲泥の差が出るため、ワイヤーメッシュは必ず入れなくてはいけません。
6. コンクリート打設(だせつ)・仕上げ
いよいよ生コンクリートを流し込みます。ミキサー車からコンクリートを運び入れ、職人が手際よく平らにならしていきます。
仕上げの方法には主に2種類あります。
- 金鏝(かなごて)仕上げ: ツルツルとした美しい表面に仕上げます。掃除がしやすいですが、雨の日に滑りやすくなることがあります。
- 刷毛引き(はけびき)仕上げ: 表面をホウキのようなもので掃いて、ザラザラした筋をつけます。滑り止め効果が高く、駐車場に最も適している仕上げ方です。
土間コンクリート vs 他の舗装材(アスファルト・砂利)

駐車場を整備する方法は、コンクリートだけではありません。
アスファルトや砂利敷きと比較して、土間コンクリートにはどのようなメリット・デメリットがあるのでしょうか。比較表で確認してみましょう。
| 比較項目 | 土間コンクリート | アスファルト | 砂利敷き |
|---|---|---|---|
| 初期費用 | 高い | 普通 | 安い |
| 耐久性 | 非常に高い(数十年) | 普通(約10年で補修必要) | 低い(散らばる・沈む) |
| メンテナンス | ほぼ不要 | 必要(ひび割れ・凹み) | 大変(補充・雑草抜き) |
| 見た目 | 白く明るい・清潔感 | 黒・道路っぽい | 自然・和風 |
| 夏場の温度 | 熱くなるが冷めやすい | 非常に高温になり冷めにくい | 比較的涼しい |
土間コンクリートを選ぶべき理由
表を見ると、初期費用はコンクリートが最も高いことがわかります。しかし、長い目で見れば土間コンクリートが最もコストパフォーマンスに優れています。
アスファルトは、真夏の高温で柔らかくなり、タイヤの跡がついたり凹んだりしやすい弱点があります。また、一般家庭のような小規模な工事では、アスファルト専用の巨大な重機を持ち込むコストが割高になり、意外とコンクリートと費用が変わらないこともあります。
砂利は安価ですが、タイヤで踏むたびに石が道路に散らばったり、地面にめり込んで減ってしまったりします。何より、隙間からしつこい雑草が生えてくるため、毎年の除草作業から解放されません。
「一度工事したら、その後はメンテナンスフリーで綺麗に使いたい」という方には、迷わず土間コンクリートをおすすめします。
プロが教える!土間コンクリートの費用を安く抑える3つのコツ

高品質なコンクリート駐車場にしたいけれど、予算には限りがある…。そんな方のために、品質を落とさずに費用を抑えるためのテクニックをご紹介します。
1. タイヤが乗る部分だけコンクリートにする
駐車場全面をコンクリートにするのではなく、タイヤが通る部分だけをコンクリートにし、それ以外の部分は砂利や芝生にするデザインです。
これにより、コンクリートの施工面積を減らすことができ、材料費と残土処分費を削減できます。デザイン的にもアクセントが生まれ、おしゃれな外構に仕上がります。
ただし、型枠の設置が複雑になるため、極端に面積を減らしても手間賃で相殺されてしまうこともあるので、バランスが重要です。
2. 砂利敷きと組み合わせる
例えば「駐車場2台分のスペースがあるが、実際に車を停めるのは1台だけ」という場合、よく使う1台分だけをコンクリートにし、残りのスペースは防草シートと砂利敷きにする方法です。
砂利敷きはコンクリートに比べて平米単価が圧倒的に安いため、総額を大きく抑えることができます。
将来的に車が増えたタイミングで、砂利部分をコンクリートにリフォームすることも可能です。
3. 自社施工の専門業者に直接依頼する
これが最も効果的なコストダウン方法です。大手ハウスメーカーやホームセンターに外構工事を依頼すると、実際の工事は下請けの職人が行います。
そのため、お客様が支払う金額には、元請け業者の「中間マージン(紹介料・管理費)」が20%~30%ほど上乗せされています。
一方、私たちのような「自社施工の専門業者」に直接依頼すれば、この中間マージンをカットできます。同じ予算であればより高品質な仕様にできますし、同じ仕様であればより安く工事が可能です。
福岡での土間コンクリート工事なら「はるしお地建」へ

福岡で土間コンクリート工事をご検討中なら、ぜひ「はるしお地建」にご相談ください。当社が選ばれるには理由があります。
地域密着だからこその適正価格と迅速対応
私たちは福岡市とその近郊エリアに特化して活動しています。移動コストを抑え、地域の資材店との太いパイプを活かして、高品質な材料を適正価格で仕入れています。
大手のような莫大な広告費や営業経費をかけていない分、お客様に価格で還元いたします。
福岡の土地を知り尽くしたプロの施工
福岡はエリアによって地盤の強さが異なります。海に近いエリアの砂地、山手の粘土質など、その土地の特性に合わせた基礎作りをしなければ、どんなに高いコンクリートを使っても長持ちしません。
私たちは長年の経験から、その土地に最適な砕石の厚みや水勾配の取り方を熟知しています。「水たまりができない」「ひび割れにくい」施工には自信があります。
お客様に寄り添う提案力
「とりあえず全部コンクリートで」というご依頼でも、私たちは一度立ち止まってお客様のライフスタイルをお聞きします。
「お子様が自転車を置くスペースは必要ですか?」「将来カーポートを建てる予定はありますか?」など、先を見据えたご提案をさせていただきます。
ただ作るだけでなく、使い勝手の良い空間を一緒に創り上げていくのが私たちのスタイルです。
まとめ:失敗しない駐車場リフォームのために
今回の記事では、土間コンクリート工事の費用相場や内訳、安く抑えるコツについて解説してきました。要点をまとめます。
- 相場の目安: 福岡での駐車場1台分(約15㎡)の費用目安は18万~25万円、2台分(約30㎡)は30万~45万円程度。
- 内訳の重要性: 費用にはコンクリート代だけでなく、残土処分費や基礎となる路盤工事費が含まれており、ここを削ると耐久性に問題が出る。
- コンクリートの価値: 初期費用はかかるが、耐久性・メンテナンスフリーの観点で最もコスパが良い。
- 安くするコツ: タイヤ部分のみの施工や、砂利との併用、そして何より「中間マージンのない専門店への直接依頼」が有効。
土間コンクリート工事は、一度行えば数十年使い続けることになる大切な資産です。
だからこそ、金額の安さだけで選ぶのではなく、しっかりとした基礎工事を行い、施工後のアフターフォローも万全な業者を選ぶことが、結果として一番の節約になります。
「うちの駐車場だと具体的にいくらになるの?」
「予算内でどこまでできるか相談したい」
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そのような疑問をお持ちの方は、ぜひ一度「はるしお地建」までお気軽にお問い合わせください。現地調査からお見積もりまで、完全無料で対応させていただきます。
福岡市、およびその近郊エリアの皆様からのご相談を、スタッフ一同心よりお待ちしております。私たちと一緒に、雨の日も快適で美しい駐車場を実現しましょう。


